【用語解説】ERPの基礎知識
IT
記事更新日:2021/03/15
こんにちは。マルチブック編集部です。
今回解説する用語は「ERP」です。最近では、クラウドERPというようにクラウドとセットで使われることも多い用語です。クラウドについては以下の記事をご覧ください!
ERPとは?
ERPは、「Enterprise Resources Planning」の略称で、「経営資源計画」や「企業資源計画」などのように訳されます。ERPは会社、組織内で分散されている「ヒト・カネ・モノ・情報」などの経営資源を一元管理するシステムです。これにより部門を超えた情報の有効活用や、業務効率化などが可能になります。
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💡基幹システム(※)との違いは?
よくわかりにくいといわれるのが、ERPと基幹システムとの違いです。基幹システムは、生産管理システムや人事管理システムなどというように、一般的に独立したシステムとなっています。ERPでは、複数のシステム内のデータを一つのシステムに集約させ、一元管理することができます。
(※)基幹システム:事業や業務の中核に直接関わる重要なシステムのこと。または、全社で共通して利用される、その組織全体の基盤の一部となるシステム。(出典:IT用語辞典)
ERPの種類
ERPは主に3つの種類に分類されます。
1.統合型ERP
人事・生産・会計などの分野において重要な基幹業務の全てをカバーしているタイプのERPです。
2.業務ソフト型ERP
こちらは、特定の業務に特化しており、その業務に関するデータを一元管理するタイプです。比較的低価格で導入できることもあり、小規模な企業でも導入しやすいタイプのERPです。
3.コンポーネント型ERP
各基幹業務の中から必要な基幹業務を選択して統合できるタイプのERPです。導入後も、必要に応じて機能を追加することが可能です。
ERPの導入形態
ERPの導入形態としては主に2つの形態があります。
1.オンプレミス型
自社のサーバーにシステムを構築することによって導入する形態です。こちらは自社内で保有・管理するため、自由にカスタマイズすることが可能です。しかし、サーバーの構築や維持にかかる費用は高く、自社サーバーの構築にも時間がかかるため導入期間は長くなります。
2.クラウド型
外部のサービス提供会社が構築した、インターネット上のERPシステムにアクセスして使う形態です。こちらは、外部からの不正アクセスや情報漏洩といったセキュリティ面への心配はある一方で、自社でのサーバーの構築が不要になるため、比較的安価でスピーディーな導入・利用が可能といえます。最近よく使われるクラウドERPはこの形態を指します。
なぜ今ERP?
ERPが、近年注目されているのはなぜなのでしょうか?ここでは、ERPを導入する主なメリットについてお話します。
1.情報の一元管理が可能
ERPは必要な情報を統合的に管理するため、手軽にデータを活用できるようになります。システム間や部門間のデータ連携における無駄な工数を減らせます。
2.リアルタイムでの情報の見える化が可能
リアルタイムで情報をまとめて管理・共有できるため、経営に必要な情報を即座に把握しやすくなります。そのため、経営における意思決定もよりスムーズになると考えられます。迅速な意思決定の重要性が高まる現代において、ERPは大切な役割を果たしてくれるでしょう。
3.内部統制を強化できる
システムを通じて、常に正確なデータを一元管理できるため、人間によるミスを回避することができます。また、アクセス権限や承認フローの管理も可能であるため、従業員の不正行為の防止などにもつながります。
これだけは注意しておきたい!
「システム選定は慎重にすること」です。
ERPは種類や価格も豊富なため、自社に最適なERPシステムを選ぶのは難しいといえます。経営における重要情報を管理するツールでもあるため、システム選定は慎重に行いましょう。「ERPを導入する目的は何か?」「自社の規模や業務に合っているのか?」などについて社内で深く検討したうえで自社に合ったERPシステムを選定・導入しましょう。
最後まで読んでくださりありがとうございました!
いかがだったでしょうか?近年多くの会社で導入が進むERPについて少しでも理解が深まれば嬉しいです!
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